書評してみる これからの「正義」の話をしよう

この本を一冊読み終わるのに結局3週間近くかかってしまった。 政治哲学の話で難しかったことと最近残業続きで本がなかなか読めなかったことが原因。土日に本を読んでも寝落ちして進まないのも原因。 あと著作権的にあんまりよくないかもしれないけど、YouTubeに上がっていたサンデル教授の講義もみた。

この作者が言いたかったことに関しては本屋に行って10章だけ読んでもらうか別の書評などで書かれていることだと思うからここでは省略。

僕の印象に残った個所

ハーバード大学の学生たちにサンデル教授が才能、そして努力までもが恣意的な要素によるものであることを説明するとき、「自分が第一子である人、手を挙げて」と手を上げさせるシーンが印象に残った。

ハーバード大学に行く8割が富裕層ハーバード大学に行く8割が第一子であった。(第一子:努力する人の割合が高いらしい) この事実から学生が、自分たちは自分の頑張りでこのハーバード大学に入ったと主張していた学生含め、反論できなくなった。

生まれながらにして人は恣意的な要素がある(不平等である)。 自分がどんな人間であるかをいったん忘れてしまい(無知のベール)考えると、自分が弱者側になってしまった時の事を考え、一定の補助をするべきだと考える。 これが一つの正義のあり方らしい。

それを形にしたのが現在当たり前のように天引きされている税金(累進課税)である。

感想

今まで税金とか本当の意味でどうして払う必要があるのかについて考えることがなく、払う必要があるのかとさえ思っていた。 しかし、こうやって勉強すると正義・公正の観点から確実に税金を納めること自体は良いことなんだなと感じた。(日本の税金の使い道に関しては多少問題があるだろうが)

本当に国語とか数学とかどうでもいいから、こういうこと学校で教えてほしかった。 国民投票があるような民主主義の国(日本など)の国民が無知であることは本当に怖いなと。

国民のあれしろ、これするな、という声の意図が、本当に国としてどうあるべきか、ということ考えての声であればよいが、そうでない場合のほうが多いだろうから。 政府を擁護するわけではないけれども、大変だろうなと思った。